歯周病

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歯周病概要PERIODONTAL DISEASE SUMMARY

01歯周病は感染症です
全世界で最も患者数の多い感染症としてギネス認定されています
「全世界で最も蔓延している病気は歯周病である。地球上を見渡してもこの病気に冒されていない人間は数えるほどしかいない。」【GUINNESS WORLD RECORDS 2001】
02体内の骨が溶けていく
病気です
歯周病は歯を失う確率が一番高い病気です
歯肉が腫れるだけではなく歯を支えている顎骨と呼ばれる骨が溶けていき、進行していくと歯が抜けてしまいます
03静かなる病気
‘サイレントディジーズ’
と呼ばれています
歯周病初期には痛み等の自覚症状がありません、
痛みを感じた時は進行がかなり進んでいる可能性があります
04全身疾患の
リスクが高まります
現在、歯周病が原因となっている可能性がある病気として、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、糖尿病などが挙げられます

原因・病態CAUSES AND CONDITIONS

歯の表面に付着しているベタベタした白色の膜をプラーク(歯垢)と呼びます。このプラークが歯周病の原因とされており、プラーク1㎣あたりに10億個・1グラムあたり1000億個もの細菌で構成されています。プラーク(歯垢)は歯の表面で作られ、歯と歯茎の境目から入り込みポケット内で歯周病を発症します。

プラークは歯と同じ白色乳白色なので患者様自身では見つけづらいかと思います。ベタベタしていますが軟らかくきちんとしたブラッシングで除去することが出来ます。プラーク(歯垢)は放置すると石灰化して硬くなっていき歯石が作られます。歯石はどんなにブラッシングしても除去することは出来ません。歯石の表面はザラザラしておりこれがプラークの足場となり、次々にプラークが形成され炎症を引き起こし進行していきます。

歯周病の治療は、スケーリング・SRP・薬剤などを使用して病原菌を排除していきます。ひどい症状のものは外科的処置を行なうこともあります。

こんな症状はありませんか?

以下の症状にあてはまる方は、歯周病の可能性があります。お早めにご相談ください。

  • 朝起きた時に、口の中がネバネバする
  • 歯がグラグラする
  • 歯が浮いているような気がする
  • 歯茎が赤く腫れたり、膿が出る など

歯周病の進行PROGRESSION OF PERIODONTAL DISEASE

軽度歯周病
軽度

歯ぐきに炎症が起き、歯との間「歯周ポケット」が深くなります。痛みはまだありませんが、ブラッシング時に出血することがあります。

中等度歯周病
中等度

炎症が深まり、歯周病菌が顎の骨にまで達しています。歯周ポケットが深くなり、歯はグラグラしはじめます。

重度歯周病
重度

顎の骨が半分以上溶けています。
歯周ポケットがかなり深くなり、歯はグラグラに。歯ぐきからは膿が出て口臭も増します。ここまでくると、最終的に歯は抜け落ちてしまいます。

歯周病の検査・治療EXAMINATION, TREATMENT OF PERIODONTAL DISEASE

歯周病治療は二人三脚

歯周病の治療は歯科医師・歯科衛生士による治療&専門的ケアと、患者様自身によるホームケアがあって初めて成功します。どちらかが欠けてしまうと最後までゴールすることはできません。患者様にご自身の病態をきちんと理解していただき、共に進めていけるよう心がけています。

歯周病検査
1.歯周病検査

歯周ポケットの深さ・口腔内写真・レントゲン撮影を行ない診断します。また現状のブラッシングでどこが磨けていないのかをよく理解していただいた上で、効果的なブラッシング方法を学んでいきます。

ブラッシング指導)
2.ブラッシング指導

汚れがどこについているか理解していただき、患者様に合わせたブラッシング指導を行なうことで歯肉の炎症を抑えます

スケーリング(歯石除去)
3.スケーリング(歯石除去)

歯石は歯面に付着したプラークと、唾液中のミネラルによって石灰化したものです。ブラッシングでは取り除けないので超音波スケーラーやキュレットスケーラーを使用して表層の歯石を取り除きます。

SRP(歯石除去)
4.SRP(歯石除去)

スケーリングで取り切れないようなポケット内に付着した歯石を取り除きます。必要に応じて浸潤麻酔(注射)を行ないます。

歯周外科(フラップ手術)
5.歯周外科(フラップ手術)

歯を支えている骨の破壊が大きく歯周ポケットが深い場合に行ないます。浸潤麻酔を行なった後、歯肉を開き歯根を露出させて歯垢や歯石を取り除きます。

メンテナンス
6.メンテナンス

歯周病治療終了後、良好な状態を維持し、再発を防ぐ為に行ないます。
1~3ヶ月のサイクルで来院していただき安定した歯茎の状態を管理していきます。必要に応じて唾液検査を行ない、数値的に変化が分かりやすいよう管理していきます。

重度歯周病への歯周組織再生療法

歯周組織再生療法とは、歯周病の進行によって失ってしまった歯周組織(歯肉・歯槽骨・歯根膜・セメント質)を再生させる方法です。失った歯周組織に再生療法の薬を添加し組織の再生をはかります。当院では歯周再生療法にエムドゲインとリグロスという薬剤を使用しています。